動画のエンベッドができないので、慣れ親しんだ「職の精神史」から引っ越してきた。
このブログでは、主にmai placeの仕事を中心に、様々な話題について、思うままに日記を書いていきたい。
6年間、おびただしい数の講義を作ってきた私だが、作る時に何かの種本を見ているわけではない。
ほとんどはインスピレーションに頼って一気に集中して書き上げる。
岡潔博士風に言うと、「情緒の流れ」のようなものがほとばしっているうちに書き上げ、学生たちが聞いている様子を想像しながら、推敲を繰り返すのだ。
こういう作業方法だから、私の中でレジュメ執筆の際に参考になっているのは、何かの資料というよりは、むしろ音楽の方だと言ってよい。
ミュージカルやクラシックなどの、何度聴いても飽きない曲は、レジュメ執筆の際にもとても得るところが多い。
私は、講義とは、論理性や一貫性も大事だが、エンターテインメント性も大切だと思っている。
いかに栄養がある食事だろうが、おいしく、楽しく食べなければ本当の味わいは得られない。
分かりやすさと質の高さを両立させ、面白さと深さを両立させるのが、どの講義にも共通する条件だ。
だから、作業の合間には、昔住んでいた東南アジアでよく聴いた曲を聴く。
私にとって、ちょうど大学3、4年に相当する時期といえば、海外勤務とアジア周遊をしていた頃だから、聴くと昔を思い返すことができて、とても懐かしいからだ。
私の講義も、東南アジアの料理のように、ピリッと辛い香辛料を入れつつも、下地は優しさや思いやりで味付けをしたいと思っている。
■Sheila Majid "Lagenda"
マレーシアの国民的歌手、といってももうおばちゃんになってしまった。
彼女は幼い頃から歌手を目指していたが、なんと、音痴だったという。
何度もコンテストに応募するも、なかなか日が当たることはなかった。
悔しくて悔しくて、アメリカで声楽を習って、やっと日の当たる時が来た。
クアラルンプールで私が住んでいた場所は、「マレーシアのビバリーヒルズ」と呼ばれるBangsar地区で、有名人がたくさん住んでいた。
そこのショッピングモールで、人だかりができていた。
シーラ・マジッドが買い物に着ていたのだ。
■Nanthida "Pahn Nee"
タイには8回行ったが、アルバムを何枚買っただろうか。
もっとも、あの頃はタイではカセットテープが主流で、数年後にYou Tubeのようなものが生まれるとは想像もしなかったが。
タイ音楽は、Gotの風刺ソングも好きだが、ナンティダやスナーリー・ラチャシマーのような伝統音楽を生かしたポップスも好きだ。
それにしても、タイ、フィリピン、インド、韓国、香港、台湾、インドネシアなど、私の家には色々な国の音楽があるが、現地語で歌っている中にいきなり英語が現れると、かなり奇妙だ。
日本のポップスも、そのように聴かれているのだろうか。
私は講義のレジュメでも、基本的に、そうする必要がない場所以外は、全て国語で書くことにしている。
歴史や古典に関する講義は、国語らしく縦書きだ。
ワードの縦書き機能なんて、学生はほとんど使ったこともないだろうが、案外、そういうことにもこだわっている。
さて、今週からのFUNゼミは「報道塾」だ。
また、作曲のようにレジュメを書いていこう。
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